小型犬専用のトリミングサロン 港南台駅・徒歩10分

こんにちは。

最後の週に来店頂いたワンちゃん達です。

ワンちゃん達のトリミングはこれで、最後になります。

3月18日に娘は小学校の卒業式を終えました。

そして、私自身は3月20日にトリミングサロンドールを卒業致しました。

18歳から2年間トリミングの専門学校に通い、卒業後は8年間様々な店舗で修行した末に10年間トリミングサロンdoll〜ドール〜を経営して参りました。

トリマー人生20年間で色々な喜怒哀楽を経験してきました。

生き物を扱う仕事は、ペットを飼われてる方や動物が好きな方が思ってるよりも、とても楽しい可愛いだけでは務まらない仕事です。

人同士の接客なら、言葉を交わして意思疎通に繋げられます。

でも、ワンちゃん相手だと同じ言葉や同じ感じ方で意思疎通が出来てるとは限りません。

人なら辛い時や苦しい時や嫌な時は訴えかけられるかもしれません。

でも、ワンちゃんは痛い、苦しい、怖いなどのネガティブな気持ちは暴れる、噛む、逃げる、威嚇するなどでしか、アピールが出来ません。

そんな中で、世の中のペットを飼っている飼い主様や、ワンちゃんが少しでも幸せだと感じてもらう為に、世界中のトリマーさん達は尽力を尽くしています。

私は、20年間でのトリマー人生に満足出来ました。まさか、10年間もの間、トリミングサロンの経営を続けていけるとは思いませんでした。

これも、お店に来店を続けてくれたお客様、経営に必要な業者様、支え続けてくれた家族のおかげです。

でも、その10年間の間で、1人で営業を続けていくには、限界があるんだなと実感しました。

実家の中での営業はコストはかからない反面、家族に迷惑をかけてしまう事や家族のトラブルも同時に背負い込んでしまう事、理想通りには働けない実態などがありました。

それでも、私に感謝を感じてくれるお客様やワンちゃん達が癒しでした。

思い出したら、キリがない程の濃密な10年間でした。

閉店を伝えた時に、こんなにもお客様に愛されていて、望まれていて、信頼して貰えてたんだなと知って、沢山の涙が流れました。

こんなにも、様々な人やワンちゃんの人生の1ピースになれていたんだなと実感し、なんとも言えない感情が溢れてきました。

閉店して、皆様のルーティンや人生の1部を変えてしまう事になり、大変申し訳ありません。

そんな私の事、一生の思い出の中の1ページに刻んで頂けたら幸いです。

私は、最後まで来店頂いたお客様やワンちゃん、途中で亡くなってしまわれたワンちゃんや飼い主様の事は一生忘れないつもりです。

それぐらい、人生をかけられた10年でした。

それを体験出来た事は、今後の人生にも必ず活かせると思ってます。

閉店で残念な思いをさせてしまったお客様の為にも、新しい仕事でも努力をして、皆様と関われた経験を自分の今後の成功に繋げる事が、恩返しなのではないかと思います。

それでは、長くなりましたが、私自身も全てのお客様もワンちゃんも、幸せになれる事を祈ってます。

これから、トリマーを続ける方も、ペット販売される方も、私の代わりにお客様とワンちゃんと自分自身が幸せになれるよう挑み続けて下さい。

本当に長い間ありがとうございました。